この記事をご覧のあなたは、心電図検定に興味をもったけど勉強法がまったくわからないとお困りではありませんか?
私は医療従事者ではありませんが、独学で心電図検定4級に合格することができました。
心電図検定を受験したいけど、医療知識がなく自信がないという人も多いかと思いますが、
医療従事者でなくても合格することは十分に可能です!
この記事では、心電図について全くの知識がない状態だった私が、どんなステップで勉強を進めていったのかを紹介します。
「医療知識ゼロだけど、心電図検定4級に合格したい!」と思っている方の参考になればうれしいです。
この記事はこんな方におすすめです!
- 心電図検定に興味があるけど、勉強法がわからない人
- いまは医療知識がまったくない状態だがチャレンジしてみたい人
心電図検定4級に合格する4ステップ
わたしは心電図検定4級受験に向けて、次の4ステップで勉強しました。
STEP① 心臓と心電図に関する基礎知識を身につける
STEP② 動画で勉強する/基礎
STEP③ 動画で勉強する/演習
STEP④ 公式問題集で実践する
実際に心電図を勉強したときのことから、この4ステップについて解説していきたいと思います。
ステップ① 心臓と心電図に関する基礎知識を身につける
まずは心電図に関する基礎知識を身につけましょう。
いきなり「心電図を読んでみよう!」と思っても、医療者でもない限りおそらくチンプンカンプンでしょう。
- 学生時代に心臓について習ったきり(心室や心房など)
- 健康診断で心電図を見たことあるけど、正常・異常なんてわからない
というレベルである人は、基礎知識を学ぶところから始めることをおすすめします。
基礎知識を学ぶために、心電図について学べる初学者向けの参考書を購入してみましょう。
わたしが実際に参考書として購入し、おすすめしたいのはこちらの1冊です。
大島一太『これならわかる!心電図の読み方 ~モニターから12誘導まで~』ナツメ社、2017年
※出版社サイトの書籍詳細ページはこちらから
この書籍は、心臓と心電図について基礎知識からわかりやすく解説されています。
心電図検定では、最終的に心電図の波形を判読することが必須となります。
この本では、心電図の特徴的な波形がイラストつきで解説されており理解しやすく、検定の勉強にはピッタリの1冊です。
(試験会場でもこちらの書籍を持参して勉強されている方が多かったです。)
まずは参考書を使って、
- 心臓の基礎知識
- 心電図の基礎知識(電極の位置、誘導、正常の心電図波形)
を身につけることを目標にしましょう。
私はただ参考書を読み込むだけではなく、重要そうなポイントをピックアップしてノートにまとめていました。電極の位置などは自分でイラストを描いてみることで、記憶に残りやすくする工夫をしていました。
ステップ② 動画で勉強する/基礎
参考書で学習がある程度進んだら、動画で勉強してみましょう。
(動画を見るのが苦手、もう基礎は本でばっちりという人はここを飛ばしても大丈夫です)
本を読んで、心電図についてわかったようなわからないような……という方は、動画での学習をおすすめします。
たとえばYouTubeだと、心電図や心臓に関する解説動画が沢山アップされています。
無料で視聴できるので、お金もかからずお得な勉強法ですね。
【心電図 解説】などといったワードでYouTube検索してみて、出てきた動画を視聴してみましょう。
心臓が血液を送り出す流れや心臓の興奮と心電図波形がどう対応しているかについてなど、書籍を読むだけではイメージがつきにくいかと思います。
解説動画では、わかりやすくアニメーションつきで解説してくださっている方もいるので、参考にすると理解につながります。
動画を見ながら、参考書を参照したり、わからない単語についてネットで調べたりを繰り返すと自然と知識が身につくと思います。
私のおすすめは、医師や看護師といった専門職の方が解説されている動画です。
ぜひご自身に合った動画を探してみてください。
ステップ③ 動画で勉強する/演習
心臓や心電図の基礎が身についてきた!と思った方は、今度は心電図の読影(判読)に関する動画を視聴してみましょう。
心電図検定で問われるのは、心電図の読影スキルです。
ここまでのステップで、正常の心電図波形や異常波形のパターンについてはわかった!という人も、心電図を判読していくには具体的にどういった手順で見ていけばよいのか?というところで困ってしまうのではないでしょうか。
そこで私は、(しつこいようですが)心電図の読影について解説された動画を視聴することをおすすめします。
【心電図 判読】や【心電図検定 対策】などと検索すると、心電図を読影する際のコツが解説されている動画をチェックできます。
先ほどあげた参考書やネット記事にも文章で解説されているところはありますが、やはり動画形式で解説を見ることが、判読力を手っ取り早く身につけるための方法のひとつだと思います。
ぜひ動画を視聴して、心電図を判読するコツを覚えましょう。
ここでもまた、動画を見ながら、参考書を参照したり、わからない単語についてネットで調べたりを繰り返すとよいでしょう。
ステップ④ 公式問題集で実践
ステップ③まで実践すれば、
- 心電図を判読するポイント
が身についていると思います。
ここで(ようやく)、心電図検定の公式問題集にチャレンジしてみましょう!
日本不整脈心電学会 心電図検定委員会『改訂3版 心電図検定公式問題集&ガイド』メディカ出版、2018年
※出版社サイトの書籍詳細ページはこちらから
こちらの公式問題集は、心電図検定の出題形式に沿った問題が掲載されています。
一部の3級レベルの問題であれば、問題を解けるようになっているのではないでしょうか。
たとえ答えがわからなくても、選択肢が何を意味しているのかについてはわかるはずです。
このレベルまでたどり着いたのであれば、公式問題集で3級相当の問題を実際に解いていきましょう。
試験で出題される形式の問題に慣れておくことが、合格への近道です。
あとは心電図波形のパターンに関する知識をひたすら身につけていくだけです。
わからないところは、参考書やインターネットを参考にして、つぶしていきましょう。
知識に不安のあるところがあれば、その都度解説動画を視聴してみるのもよいでしょう。
公式問題集の3級レベルの問題が自信をもって解けるようになっていれば、合格は目前です!
まとめ
ここまで、私が心電図検定に合格するまでに行った勉強法をまとめてみました。
心電図検定の合格の4ステップは、
STEP① 心臓と心電図に関する基礎知識を身につける
STEP② 動画で勉強する/基礎
STEP③ 動画で勉強する/演習
STEP④ 公式問題集で実践する
です。
わたしもはじめは心電図についてまったくわからない状態でした。
しかし、基礎を参考書で身につけて動画で再確認、読影のポイントを動画で学び、公式問題集を使って実践するというステップを着実に踏んでいったことで、4級に合格できるレベルまで成長することができました。
事前知識がない分野に挑むことは不安も大きいと思いますが、その分できることが増えたときの達成感はより大きくなりますよ!
これから心電図を勉強しようと思っている方の参考となればうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
私ははじめ、心電図検定の公式問題集で勉強しようとして挫折しました。
公式問題集は基礎知識があることを前提として作成されており、予備知識なしに問題と解説を読んでも何もわかりませんでした涙